「べビハム成長記録」前編

 

3月3日 生後半日
普通ハムの出産は夜か、明け方が多いそうだがぷりちゃんは昼過ぎに産んだ。
朝いつものように小屋の掃除をした時は変わりがなかった。外出先から戻ってみると
いつも、小屋から出てくるぷりちゃんが来ない。
「あれ?なんで来ないんだ」と思って小屋を覗くと「見ると噛むわよ」と言わんばかりの顔。
この時点では、べビハムは5匹いた。夜、ぷりちゃんのお食事中に写真を撮りがてら覗く
と1匹色が変わっていた。
「死産」だ。割り箸でつまんで取り出し、ハム霊園に埋めた。
あまり見てるとぷりちゃんが神経質になって
「子食い」をしてもいけないと思い、今日はもう
そっとしておこうと元に戻した。

この後大変な事が待っているとも知らずに・・・。

3月4日 2日目
「おーい、ハムスターが逃げてるぞ!!」たまたま起きていたパパハムに起こされた。
寝ぼけ頭で「誰だ!逃げたのは・・・。」リビングにやってくるとなんとぷりちゃんを抱いた
パパハムが立っていた。
「大変!赤ちゃんが・・・。」急いで小屋を覗くとあかちゃんたちは
身動き一つしない、色も変わってる。
「ああ〜っ、何てこと」
もう一度小屋を揺らしてみた。
かすかに動いた。子育てを放棄してしまったならここでぷりちゃんを戻すのは危険だが
離した所でべビハムは死んでしまう。ぷりちゃんを戻す。安心した様に小屋に戻っていく
ぷりちゃん。
「お願い、おっぱいあげて、温めて」ぷりちゃんはママハムの心配した通り、
「ネズミ返し」をやぶって給水器の止めがねに足をかけて脱走した。マンションの応急処置
をして眠りについた。そして、朝赤ちゃんはどうなっただろう?心配で覗いてみた。
大丈夫!4匹全部
「イチゴグミ」に戻ってる。偉いぞ !!ぷりちゃん。
3月5日 3日目
今日はお母さんぷりちゃんの様子を報告しよう。ぷりちゃんは心なしか痩せた。「いい女」
なったと言うより、
「育児疲れ」だろうか?
あんなに落ちつきがなかったのに夕べの
「大騒ぎ」以来餌もろくろく食べに出てこない。
おトイレもさっさと済ませていそいそとお家に帰って行く。
マンションの方はもう決して
「家出」できないように改造した。
あまり、がたがたできないので、人間にとっては使いぬくい。それもしばらくの辛抱だ。
赤ちゃんはと言うと身体に
「シミ」のある子が2匹。「シミ」のない子が2匹。
おそらく、シミのない子がプディングだろう。
ちっちゃいプディング?絶対見てみたい。
早くみたい。うぅっ・・・。早く見たーーーーーーい。
3月6日 4日目
赤ちゃん達は「イチゴグミ」から変化した。顔まで黒い「ガングロ」ちゃんが1匹いる。どうやら
ノーマルもいるらしい。写真手前の子がホワイトかプディングだろう・・・。
背中に筋が見えるが身体に
「シミ」はない。
べビハムの数が少ない分、ぷりちゃんもいくらか余裕が出てきて、回し車に乗って回って
いる時もある。そんな時小屋の中を覗くとべビハムはぐっすりと眠っている。
しかし、気の強いぷりちゃんが
「わ」をかけて強くなった。
見るだけで歯をむいて怒っている。
彼女は元に戻るのだろうか?
3月7日 5日目
これは「子食い」のシーンではない。巣から転がり出たべビハムをぷりかあさんが一生懸命
小屋に戻そうとしているのだ。べビハムは身体をくねらせ
「ジイジイ」と鳴いているが、
そんな事はおかまいない。ぷりちゃんの真剣な姿に
「母の愛」を見た。

ガンバレーーーー、ぷり母さん!!

べビハム達にはうっすらと「毛」が生えてきた。鳴き声も心なしかしっかりしてきたようだ。
色の違いは明らかにわかるが、どうやら、ノーマル2匹にプディング2匹のようだ。
私的には全部、プディングで
「プディング、わらわら」を狙っていたが、思うようには行かない。
それにしても「黒い」。最近、ノーマルはご無沙汰なので、ちょっと新鮮である。
ぷりちゃんは相変わらず神経を尖らせていて、
「ぷリーーーーちゃん」と呼びかけると、口角
「きゅうっ」っともちあげ、歯をむいて威嚇する。そのお顔が、角度によっては「にんまり」
笑っているようにも見える。
今日も懲りずにやっている
「ぷーりーちゃん」。
3月9日 7日目
べビハム達の鳴き声が座っている私の所まで聞こえる様になった。鳴いている時は決まって
ぷりちゃんが、食事している時か、トイレの時だ。
顔は
「はにわ顔」だ。(−−)目は丁度こんな感じ。
今日スーパーで面白い物を見つけた。明日辺り、公開しよう。
3月10日 8日目
寝起きのぷりちゃんを直撃
はっきりと色の違いが判った。「ノーマル」2匹と「プディング」2匹だ。プディングは頭から背中に
かけて、黄色い色が出てきた。
「かわいい。♪」
べビハムは鼻の横の(ひげが生えるところ)盛り上がった所がまだ、ピンクでかわいい。

昨日スーパーで見つけた面白い物は「ママハム日記」で公開中。

3月11日 9日目
べビハム初めての外出。と言ってもテーブルの上。人間の匂いがつかないように小屋からころ
がした。べビハムの大きさはほとんど変わりが無く、ぷりちゃんが分け隔てなく
「子育て」してい
る証拠だろう。産まれて3日目ほどのべビハムのお腹は透きとおっていて、もらった
「おっぱい」
が白く見えていた。
(丁度ホタルイカの目の部分のように・・・)
今はもう見えないがきっとぷりちゃんには特別食として
「チーズ」をふんだんに上げていたから
「濃いおっぱい」がでたのだろう。この時もぷりちゃんは何も知らずにチーズをむさぼり食ってい
た。
「知らぬが仏」状態だ。
3月12日 10日目
初餌。今日初めて餌を食べているべビハムを見た。ぷりママが持ち込んだらしい「粟」を頬袋から
出して、食べていた。
「ぷちっ、ぷちっ」と噛む音も聞こえる。
これからはべビハム用に
「ハムスターのまんま」を多めに入れてあげないといけない。
ぷりママは相変わらず挑戦的な態度で生活している。
回し車も産後の体操として大いに回している。
「産後のダイエット」は大成功のようである。
子供を産んで益々美しくなったぷりちゃんと毎日
「のんべんだらりん」と過ごしている「タンおやじ」
タン君は暇過ぎてかなり太った。このままじゃ、ぷりちゃんに嫌われちゃうぞ!!
inserted by FC2 system